みなさまには日頃より、住友金属鉱山株式会社の事業活動に対し格別のご支援をいただきまして、誠にありがとうございます。
2009年度の世界経済は、各国の政策効果などにより米国発の金融危機と実体経済悪化の悪循環から脱し、後半には景気が緩やかに持ち直してきました。また国内経済は、雇用情勢や設備投資に改善が見られないなど全般には厳しい状況で推移しましたが、アジア向けを中心とした輸出の回復から景気は緩やかに持ち直してきました。さらに、当社の業績に大きな影響を与える非鉄金属価格も、期の後半には前期の急落前の水準にほぼ回復しました。
このような事業環境の下、2007年度から3年間の「2006年中期経営計画」に基づき、成長戦略の推進による企業価値のさらなる向上をめざすとともに、事業環境激変への緊急対応については前期より継続して実施しました。
2009年度の連結売上高は、前期からの非鉄金属価格低下の影響が銅やニッケルにそれぞれ残ったことなどから、前年度比約9%減の7,258億円となりました。また連結営業利益は、海外事業の寄与の拡大、電子材料および機能性材料部門の好転ならびにコスト削減効果などに加え、非鉄金属価格の回復局面における在庫評価の影響により前年度より大幅な増額となる663億円となりました。連結経常利益についても前年度比約170%増の878億円となりました。
世界経済は現在、中国をはじめとした新興国の回復により緩やかに景気が持ち直している基調にあります。2010年の業績につきましては、資源事業および製錬事業においては堅調な需要と2009年度並みの金属価格が見込まれること、材料事業において需要回復の持続を期待できることから前期に比べて好転すると予想しております。
当社グループはこのような状況の中、本年2月に発表いたしました2010年度から2012年度までの3年間を対象とする「2009年中期経営計画」を実行していきます。事業構造の転換による長期ビジョンを見据えた新成長戦略の推進を推進し、企業価値のさらなる向上をめざしてまいります。
これまでの当社の成長は決して事業環境に支えられただけのものではなく、社員の努力と、株主のみなさまをはじめとしたステークホルダーのみなさまのご協力によって積み上げられてきたものであります。今後も当社グループは、経済情勢、経営環境を踏まえたうえで、これまでと同様に「成長戦略」の推進に全力を注ぎます。そして、「有言実行」をモットーとしながら目標を必達することにより、一層の企業価値の向上に努めていきます。
また、みなさまに信頼され、安定成長を遂げることのできる経営を心がけています。当社をより身近に感じていただけるよう、プロジェクト情報や新商品・新技術関連情報の発信を積極的に行っていきたいと考えています。
今後とも、みなさまのご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長 ![]()