未利用資源の活用
低品位ニッケル鉱石から高品質な製品を生み出す

タガニートHPAL向け低品位ニッケル酸化鉱

フィリピンのタガニートHPALでは、MS(Mixed Sulfide)と呼ばれるニッケルとコバルトの混合硫化物を生産しています。さらにこのMSを原料として日本のニッケル工場と播磨事業所で製錬を行ない、電気ニッケルや電気コバルト、硫酸ニッケルなどを製造しています。このHPALプロセスは、従来は製錬の対象とならない低品位のニッケル酸化鉱から、ニッケルやコバルトといったメタルを回収できるプロセスで、未利用資源の有効活用という側面からも注目されています。

ニッケル、コバルトは車載用二次電池の正極材に使用されます。近年は世界各国の自動車メーカーがEV(電気自動車)の生産拡大を計画しており、原料の安定供給が大きな課題です。そのため、タガニートHPALの商業生産は年産3万トンで開始しましたが、プロジェクト計画当初より最終的な生産能力値を年産3万6千トンへと上方修正。増産投資は計画どおり進み、2017年度には年産3万6千トンに生産能力を増強しました。また増産されたMSを電池材料の原料として加工する硫酸ニッケルのプラントは、2016年に播磨事業所にて増強を完了しています。

ニッケルのサプライチェーン

ニッケルやコバルトをはじめ、今後需要の高まる資源を当社は自社のサプライチェーンで調達することができ、さらにHPAL技術を中心とした製造プロセスにて高品質かつ低コストな商業生産を実現しています。特に需給・価格変動の大きいニッケル、コバルトを加工し、製品を安定的にユーザーへ提供できることは、電池材料メーカーとして他社にはない当社の強みの一つです。

※1 コーラルベイニッケル:株主および出資比率は、住友金属鉱山㈱54%、三井物産㈱18%、双日㈱18%、ニッケル・アジア・コーポレーション10%。本社はフィリピン共和国パラワン州バタラサ郡リオツバ。
※2 タガニートHPAL:株主および出資比率は、住友金属鉱山㈱75%、三井物産㈱15%、ニッケル・アジア・コーポレーション10%。本社はフィリピン共和国スリガオデルノルテ州タガニート地区。
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