ニッケルについて(コーラルベイニッケル社・ニッケル工場)

SMMとメタルのちから - 世界トップクラスのニッケルプロデューサーへ -

06中計で発表した、ニッケル生産量年間10万トン体制、そして09中計で長期ビジョンとして見据える15万トン体制。このビジョン実現の中核を担うのが、世界トップクラスの技術を誇る当社のニッケル製錬技術です。この技術の源である、コーラルベイニッケル社(フィリピン)とニッケル工場(愛媛県)をご紹介します。

コーラルベイニッケル社

フィリピン南西部のパラワン島にあるコーラルベイニッケル社では、HPAL技術により、これまで資源化が困難だった低品位ニッケル酸化鉱石からニッケルとコバルトを抽出し、中間原料を製造しています。2005年から稼働している第一工場に続き、2009年には第二工場が稼働。ここで製造した中間原料はニッケル工場に運ばれ、高品位なニッケルとなります。

HPAL(High Pressure Acid Leach:高圧硫酸浸出)とは

高温高圧のオートクレーブで硫酸を使って酸化鉱からニッケル、コバルトを抽出します。オートクレーブ内の状態をコントロールすることが難しいため、これまで商業的に成功した例がありませんでしたが、制御方法など多くの技術的課題を解決し、当社は世界で初めて商業生産に成功しました。2007年には「日経ものづくり大賞」、2009年には「大河内記念生産賞」を受賞するなど、世界トップクラスの効率的な生産体制を築いています。

ニッケル工場

ニッケル工場は、電気ニッケルを生産する国内で唯一の工場です。ニッケル工場ではMCLE(Matte Chlorine Leach Electrowinning:マット塩素浸出電解採取)法により電気ニッケルを生産しています。このMCLE法は、優れた工業生産技術として高い評価を受けており、世界的に見ても非常に効率的な工場となっています。新興国の経済発展に伴うニッケル需要の増加を視野に入れ、2013年度に年間生産能力を6万5千トンに引き上げる予定です。