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株主のみなさまへ

株主のみなさまには日頃より、住友金属鉱山株式会社の事業活動に対し格別のご支援をいただきまして、誠にありがとうございます。

第91期連結決算の概要について

当期の世界経済は、中国の成長ペースが鈍化し、資源国においては経済悪化がみられました。

非鉄金属価格については、銅とニッケルの価格は中国経済の減速懸念や先行きの不透明感から大幅な下落となりました。銅は前年度比20%の下落、ニッケルは前年度比38%の下落と、前年度と比較し大幅に低い水準となりました。金価格については全体的に小幅な値動きとなりました。

材料事業では、スマートフォン向け電子部品、車載用電池向け部材が引き続き好調を維持しました。

このような状況のなか、当期の売上高は、金属価格の下落などにより前年度比7%減少し、8,554億円となりました。営業利益も金属価格の下落およびこれに伴う在庫評価損の計上などにより、53%減少し597億円となりました。経常損益ではこれらに加え、シエラゴルダ鉱山社の減損損失を計上したこと、期末にかけて急速に進んだ円高により為替差損が発生したことなどにより、128億円の損失となりました。親会社株主に帰属する当期純損益は3億円の損失となっています。

2012年中期経営計画(12中計)の振り返り

タガニートHPALニッケル社(フィリピン)は2009年にプロジェクトの実施を決定し、12中計期間の2014年度から本格稼働を開始しました。現在まで、順調な生産を続けています。一方でシエラゴルダ銅鉱山(チリ)は、2011年に参画を決定し、2015年7月から商業生産に入っていますが、商業生産が遅れたことに加えて目標収率の達成が遅れており、さらに金属価格下落の影響もあったことから減損損失を計上することになりました。

長期ビジョンで掲げた金属資源の権益確保に向けた戦略は進みましたが、業績については課題の残る結果となりました。

このようななか、2016年2月に当社がすでに12%の権益をもつモレンシー銅鉱山(アメリカ)の権益13%を追加取得することをフリーポート・マクモラン社と合意し、5月にその手続きを完了しました。モレンシー銅鉱山はアメリカで長い歴史をもち、世界トップクラスの生産量を誇る銅鉱山です。安定した操業を続けており、今後の当社資源事業にとって重要な存在となると考えています。

2015年中期経営計画(15中計)について

当社をめぐる事業環境が大きく変化するなか、今年2月に15中計を発表しました。資源・製錬事業では09中計から長期ビジョンである銅権益30万トン、金権益30トン、ニッケル生産能力15万トンをかかげ権益拡大を進めてきました。15中計でもその方針は変わりません。

現在、金属価格の先行きが見通しづらい状況にありますが、これまで進めてきた戦略や増強投資の効果を活かしていくため生産性の維持向上により確実に収益確保をめざしていきます。また金を中心に積極的に探鉱を進めるとともに、既存鉱山の獲得も視野に入れて資源権益の拡充をめざしていきます。

材料事業では、今年3月に電池材料の新しい生産拠点となる住鉱エナジーマテリアル㈱楢葉工場(福島県)が完成しました。車載用電池材料の需要はこれからさらに大きくなることが見込まれています。また、スマートフォンなどの情報通信分野向けの結晶材料も高機能化の流れのなかで需要の拡大が予想されており、これら成長分野に向けた電池材料・結晶材料の増産を進めていきます。

これまでの当社の成長は決して事業環境に支えられただけのものではなく、社員の努力と、ステークホルダーのみなさまのご協力によって積み上げられてきたものであります。今後も当社グループは、経済情勢、経営環境を踏まえたうえで、これまでと同様に「成長戦略」の推進に全力を注ぎます。そして、「有言実行」をモットーとしながら目標を必達することにより、一層の企業価値の向上をはかります。
また、みなさまに信頼され、当社をより身近に感じていただけるよう、プロジェクト情報や新商品・新技術関連情報の発信を積極的に行っていきたいと考えています。

今後とも、みなさまのご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 

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