「平成30年度全国発明表彰」の「日本経済団体連合会会長賞」を受賞

2018年6月12日
住友金属鉱山株式会社

住友金属鉱山株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 中里佳明)の「ニッケル酸化鉱石の湿式製錬方法の発明」(特許登録第4525428号)が、公益社団法人 発明協会(以下、「発明協会」)が主催する「平成30年度全国発明表彰」において「日本経済団体連合会会長賞」を受賞しました。また、当社代表取締役社長の中里佳明が「発明実施功績賞(※1)」を受賞しました。

発明協会では、優れた発明を完成した者、発明の指導・奨励・育成に貢献した者を顕彰することにより発明の奨励・育成を図り、我が国科学技術の向上と産業の振興に寄与することを目的とする発明表彰制度を設けています。
今回の受賞は、HPAL技術(※2)による低品位ニッケル酸化鉱石からのニッケル製錬において、当社が開発した製錬プロセスを用いることにより商業化を実現した実績に関し、科学技術的に秀でた進歩性を有し、かつ、実施効果が顕著で科学技術の向上及び産業の発展に寄与し、さらに新しい技術の発展性を創出していると認められたことによります。

受賞および受賞者
日本経済団体連合会会長賞
土田 直行(顧問)
今村 正樹(技術本部長 執行役員) 
小林 宙(金属事業本部 課長)
尾崎 佳智(金属事業本部 課長)
庄司 浩史(技術本部 研究員)

発明実施功績賞
中里 佳明(代表取締役社長)

※1「発明実施功績賞」は、発明協会による全国発明表彰のうち、「日本経済団体連合会会長賞」を含む特別賞を受賞する発明などが法人におけるものである場合に当該法人の代表者に贈呈されます。

※2 High Pressure Acid Leach(高圧硫酸浸出)

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ホテルオークラ東京での表彰式

発明の概要
本発明は、技術的に利用が難しかった低品位酸化鉱石からニッケルやコバルトを回収する製錬方法です。
本製錬方法は、鉱石中のニッケルやコバルトを高温高圧で硫酸溶液に浸出し、ニッケルとコバルトを含む硫酸溶液から不純物を除去し、ニッケルとコバルトを混合硫化物として回収するものです。この混合硫化物は、当社の日本国内の製錬所でニッケルやコバルトのメタルに精製され、さらにリチウムイオン電池の原料などに使用されます。
本発明によって、ニッケル実収率の向上とエネルギー効率を改善し、低品位ニッケル酸化鉱の経済的な製錬法が確立できました。また、蒸気回収の技術改善や硫化反応の低温化によって設備トラブルが減少して稼働率が向上し、海外での操業にも適した信頼性の高いプロセスが実現しました。
さらに、亜鉛を除去する選択硫化を世界で最初に実用化し、高純度なニッケルの生産が可能となりました。
当社は、この発明を用いた工場をフィリピンに建設し、商業生産を早期に成功させ、工場はその後も順調に稼働を続けています。

当社は、今後とも、従来資源化されていなかった天然資源の有効活用や鉱石からの副産物の回収に向けた技術開発を進め、貴重な資源の有効活用に努めてまいります。

以上

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HPAL技術の商業化生産に世界で初めて成功したフィリピンのコーラルベイ・ニッケル

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