SMMの最大の特徴は、鉱山開発から製錬、加工、製品化までを自社で一手に担うことができる点だ。非鉄メジャーと呼ばれる企業の多くが鉱山開発のみを生業とするなかで、こうしたメーカーとしてのビジネスモデルを追求しているのは、自ら採掘した鉱物が社会で最大限に有効活用されるよう、多彩な技術力を駆使してできる限り使いやすい形でユーザーに提供しようという使命感の表れでもある。
この特徴あるビジネスモデルを支えているのが、事業の各段階で必要なプラントや各種設備・装置を自社で独自に開発・改良・運転(オペレーション)する設備系エンジニアたちだ。その活躍の場は、国内外に広がっている。
SMMの設備系エンジニアの役割は、2つに大別できる。
一つは「採鉱プラント、製錬プラントをつくり上げ、オペレーションする」こと。限りある資源を有効活用するためのプラントを開発・設計して事業を運営していく仕事だ。世界では今、これからまさに始動する鉱山開発プロジェクトが各地で目白押し。SMMの設備計エンジニアには、ゼネコンやプラントエンジニアリング会社を統括しながらプラントを築き上げ、生産を軌道に乗せていくという活躍の場が広がっている。
もう一つは「独自の加工装置を開発し、改良を加えて、高度化し続ける市場の要求に応える」こと。メーカーとして、最先端の素材や電子材料を提供していく仕事だ。日々進化するエレクトロニクス機器の高性能化や小型・薄型化に、素材や部品が果たす役割は小さくない。限りない潜在市場の開拓に向けた装置開発・改良の重要性はますます増している。
機械系エンジニア
機械系エンジニアは、プラントの基本設計・詳細設計から構築、オペレーション、メンテナンスまでを担うほか、製品を生み出す機械装置の開発・設計・製作に携わる。
SMMでは、プラント構築において機械系エンジニアがコーディネーターの役割も担う。機械のスペシャリストとしてだけでなく、化学工学・電気計装・土木といった各エンジニアたちの意見を取りまとめていける幅広い知識と統率力・コミュニケーション力が重要だ。
化学系エンジニア
化学系エンジニアは、原料となる鉱物の特性や実現すべき製品のスペックを踏まえて、効率の高い製品化プロセスを構築・マネジメントしていく役割を担う。そのために、機械系エンジニアとともにプロジェクトのコーディネーターとなり、プラントの基本設計や装置・配管の設計などに携わる。
また、環境負荷低減・資源循環に向けて、プラントの運転に伴う排ガスを適切に処理して有用物質を取り出し、リサイクルしていくうえでも力を発揮する。
電気系エンジニア
電気系エンジニアは、プラント各所への電力供給システムやプラント全体を統括する制御システムを構築する。電気・計装の両面からプラントの円滑な運転を支える仕事だ。
システム構築にあたっては、機械系・化学系の各エンジニアと連携し、モーターや制御機器、センサーなどを選定したうえで、それらをどのように配置してプラント全体をコントロールしていくかを決める。プラント完成後は、そのメンテナンスも担う。
土木系エンジニア
土木系エンジニアは、プラントはもちろんのこと、それに付随する港湾施設や道路などの設計・施工管理を担当する。
また、半導体基板や各種機能性材料をつくり出す加工プラントのクリーンルームなど、手がける対象は幅広い。


