磁性材料や超硬工具などに使用されます。採取禁止が進んでいる海砂の代替品として、コンクリート細骨材向けに注目を浴びています。ニッケルめっき用途のほか、アルミ発色、触媒、電池材料用途等幅広く利用されています。東予工場で生産する主な製品スラグサンド(銅製品)ニッケル工場で生産する主な製品硫酸ニッケル(ニッケル化成品)さまざまなサイズのインゴットを製造しています。純度99.99%の高品位の電気銅です。もっとも身近なところにあるのは10円玉ですが、使用量としては電線が多くなっています。導電性が高いという特性により、送電線・車の電気系統・家庭内の電気配線など生活に欠かせない部分に使用されています。ほかに伸銅品として、熱伝導性を活かしてエアコンや温水機の配管などにも使われています。特殊鋼などに使用されます。ニッケルはめっきに使用されるほか、さまざまな合金にして利用することが多く、もっとも身近なところで50円玉・100円玉はニッケルと銅の合金です。ほかにもステンレス鋼は、ニッケルが使用される合金の代表的な例です。「耐蝕・耐熱・耐摩耗」に優れており、キッチンや食器などに使われています。銅の用途ニッケルの用途5Toyo Smelter & RefineryNiihama Nickel Refinery愛媛県西条市と新居浜市にかけて位置する東予工場は、「環境にやさしい、クリーンな製錬所」を理念に掲げ、1971年に操業を開始しました。近くに江戸時代から住友グループが運営を行ってきた別子銅山の跡があり、東予工場はその歴史を受け継いで銅の製錬を続けています。単一自熔炉の製錬所としては世界最大級の電気銅生産能力を有し、高い製錬技術・生産管理技術・環境保全技術で世界トップクラスの生産能力を誇っています。硫酸銅(銅製品)プリント基板の銅めっき等に使用されます。ニッケル工場は、電気ニッケルと電気コバルトを生産する国内唯一の工場です。1939年に電気ニッケル生産をスタートし、その後2度の大きな生産プロセスの変更を経て、現在はMCLE(Matte Chlorine Leach Electrowinning:マット塩素浸出電解採取)という極めて効率的な生産方法を採用しています。電気コバルト金インゴット(金製品)(ニッケル化成品)主にニッケルめっき用に使用されています。電気銅(銅製品)電気ニッケル塩化ニッケル別子銅山の歴史を継ぐ世界トップクラスの銅プラント日本で唯一の電気ニッケル・コバルト生産工場東予工場ニッケル工場
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