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社員の声

山中 直樹 山中 直樹

山中 直樹

機能性材料事業本部 粉体材料事業部
青梅事務所ペースト部 技術課
2019年キャリア入社 工学研究科 応用化学専攻修了

住友金属鉱山を選んだ理由

自らの専門性を活かし、
材料を突き詰めたかった。

大学時代の無機材料研究で培った知識を活かしたい。材料研究者としてのキャリアを突き詰め、世の中を支える素材を創り出したい。住友金属鉱山への転職を決めたのは、抱いていた想いを実現できる環境があったからです。
住友金属鉱山は、無機材料の一種である非鉄金属業界において、資源・製錬・材料というユニークなビジネスモデルを有しています。積層セラミックコンデンサー用のニッケルペーストの開発は、その主力事業のうちのひとつです。ペーストは無機成分と有機成分の混合物で構成されており、私たちの暮らしを支えるエレクトロニクス製品に幅広く使われている重要な素材でもあります。ここならば、自らの専門性を存分に発揮できる。材料という分野を突き詰めていける。そう確認することができたのです。現在、入社から4年が経過していますが、当時の決断は正しいものであったと断言できます。

現在の仕事

顧客の要求に応える、
革新的な「素材」を創る。

入社後は、ペースト部技術課に配属され、海外顧客向けの積層セラミックコンデンサーに向けたペーストの開発を担当しています。私のミッションは、配合実験をして分析確認を行い、高性能なペーストの設計を行うこと。チームのメンバーで協力し合いながら、お客さまの高度な要求に応える素材を開発していきます。
積層セラミックコンデンサー用のペーストは、ミルフィーユに用いる生地のようなもの。ミクロの世界で、何層にも重ねられるため、いかに薄く塗ることができ、かつ均一な状態を保てるかがポイントになります。その特性は無機材料だけでなく、混ぜ合わせる有機材料によって大きく変わるため、これまで以上にさまざまな知見が求められるようになりました。自分自身、今まで以上に知見や視野を広げることができていますし、自らが開発した素材が顧客に採用されるなど、確かな手ごたえを感じているところです。開発中は目の前のことで必死でしたが、スケールアップの段階を経るごとに、自らの夢が現実に近づいていく感覚を味わうこともできましたね。

評価される、私のスキル

このチームは、一人ひとりの挑戦を後押ししてくれる。

仮説を立て、実験を行い、PDCAを回す。これまでに培ってきた「材料屋=実験屋」のスキルは、現在の仕事でも大きく活かされています。ただし、この会社に入社して本当によかったと感じるのは、ものづくりにおける議論を行っている時です。住友金属鉱山は、「みんなでより良いものを創ろう」という気概が強いからか、開発において徹底的に議論を交わす風土があります。それは、それぞれが自分の世界で実験を行う前職にはなかった光景でした。
それぞれに異なる専門性を持った尖った技術者たちが、それぞれの意見をぶつけ合う。そこから得られる新たな刺激と知見が、これまでにない価値につながっていく。それは、私にとって、これ以上なく心地よいものでした。また、一人ひとりの「やりたいこと」を応援してくれる風土も大きな魅力です。スケールアップ検討時のデータ取得までを担当できたことも、私の希望を尊重してくれた結果でしたし、今でもテーマリーダーを任されるまでになっています。情熱さえあれば、年齢や社歴に関係なく、挑戦させてもらえる。そうした環境でものづくりを行えることは、とても幸せなことだと思っています。好奇心が強く、情熱に満ちあふれている人にとって、これ以上ない環境だと言えるでしょうね。

山中 直樹