探査

探査

Sumitomo Metal Mining Oceania Pty. Ltd.
Project Generation & Exploration Manager

天野 早織
資源事業本部
2015年入社
地球惑星科学専攻 地質学鉱物学教室

Sumitomo Metal Mining Oceania Pty. Ltd.
Project Generation & Exploration Manager

天野 早織
資源事業本部
2015年入社
地球惑星科学専攻 地質学鉱物学教室

住友金属鉱山に入社した理由

住友金属鉱山に入社した決め手は、地質の専門性を活かせること、海外で働くチャンスがあること、スケールの大きな仕事であることの3つです。海外勤務や、女性技術者の少ない鉱山の現場に漠然とした不安はありましたが、新入社員時代に菱刈鉱山でしっかりと基礎を習得し、段階的に成長していける環境があることと、女性活躍推進に力を注いでいる企業であることが、決断を後押ししてくれました。

入社
2015年

菱刈鉱山(鹿児島)
探査課に配属。地質データの取得、解析、関係箇所への連絡窓口業務を担当。

5年目

モレンシー銅鉱山(米国)
地質データ取得・解析、鉱石処理(選鉱)に関連する鉱石データの取得・解析も担当。

8年目

本社・資源事業本部資源事業室(東京)
海外探鉱事務所支援、広報、営業業務支援を担当。

10年目

SMM Oceania(オーストラリア)
新たな鉱山を探す探鉱業務を担当。

現在の仕事内容

数十億年を超えて、新たな鉱床を追う。

地球科学や鉱山操業の知識を武器に、地下に眠る「未来の鉱山」を見つけ出す。それが、探査部門のミッションです。人里離れた荒野や高地等広大な大自然の中で、科学的考察をもとに「目に見えない鉱床」を探索する。分析と考察を地道に繰り返す必要がありますが、「新たな鉱山の開発」という大きな夢につながる、やりがいに満ちた仕事だと言えるでしょう。他にも操業中の鉱山で鉱石採掘・処理に必要な地質データをタイムリーに提供することも探査技術者の重要な仕事であり、鉱山の安定操業や鉱山寿命の延長に貢献するという重要な役割を担っています。
現在、私はオーストラリアで新たな鉱山を見つける仕事を担当しています。地表にある石の特徴や、ボーリングによって得られたデータ等複合的な知見を駆使しながら、数十億年におよぶ鉱床の成り立ちを予測する。目には見えない世界に仮説を立て、最適解を導き出していくプロセスは、この仕事が持つ最大の魅力です。限られた情報から誰も正解を知らない地球内部の構造を地質的な目で考察し、チームと議論を交わしていく日々は、この仕事ならではのやりがいといえます。

印象的なエピソード

一歩踏み出せば、世界は広がる。

モレンシー銅鉱山勤務時代、鉱石処理(選鉱)に関する鉱石データの取得・解析に自ら積極的にチャレンジしたことが印象に残っています。こまめに現場の状況や地質データを確認し、選鉱担当者と密にコミュニケーションを取りながら、「どのようなサンプルをどのタイミングで提供すべきか」「より精緻なデータを得るにはどうすべきか」を考え、主体的に活動しました。その結果、周囲のメンバーからその仕事ぶりを高く評価してもらえました。
赴任した当初は、英語でのコミュニケーションに苦労し、今でも苦労する場面はあるものの、この仕事はたとえ語学が完璧でなくとも、自身のスキルや経験を活かすことでチームに貢献できると実感できたチャレンジです。自ら一歩を踏み出すことで、できる仕事や見える世界が大きく変わっていくことを学びました。

これからの目標、挑戦

チームの一員として、みんなの夢を。

この仕事はスケールの大きい仕事で、ひとりの力ではなし得ないものです。だからこそ、私は、自らがどういった点でチームに貢献できるか考え、実行することを心がけています。イチ地質技術者としてチームにとって必要な情報をどのように提供できるのか。一人ひとりがそれぞれの価値を発揮することで、より強固なチームワークが生まれるのだと思っています。一つひとつ着実に経験を重ねることで、メンバーみんなが抱いている「オーストラリアで鉱山を見つける」「新しい鉱山の立ち上げに関わる」という「夢」を実現したいですね。

LIFE of OVERSEAS

世界で活躍する、
住友金属鉱山社員の日常を伝えます。

世界を飛び回り、目には見えない鉱床を探査する天野さんは、プライベートもアクティブに楽しんでいるのだとか。その毎日は、海外だからこその喜びや感動に満ち溢れたものです。

どんな所に住むの?

私が暮らしているのは、シドニー北部に位置する閑静な住宅街。バス・電車等の交通の便もよく、多くの日本人が暮らしている街でもあります。築浅で2LDKのアパートでの暮らしは快適で、特に広くてきれいなキッチンはお気に入り。大型スーパーやジムだけでなく、日本食・アジア食品店も近く、非常に便利です。住友金属鉱山では、たとえ海外にいたとしても社員一人ひとりをしっかりと見てくれています。日本の食材や書籍を送ってくれる、一時帰国費を負担してくれる等の福利厚生制度はもちろん、コロナ禍で帰国が困難になった時には、密にコミュニケーションを交わし、おせち料理を送ってくれるといった心配りもしてくれていました。

ともに働く仲間たち

モレンシー銅鉱山には女性技術者も多く、日本の鉱山業界と比べ、男女比の差に驚きました。先輩技術者が出産するギリギリまで現場で活躍している姿は、とても印象的でした。チームの関係性も良好で、私の送別会の時に、お菓子作りが得意な同僚が、大きなミニオンズのケーキを作ってくれたことがとても良い思い出です。

オフの過ごし方

体を動かすことが好きで、仕事後や週末はジムに通っています。とくに、入社後に始めたハンモックを使ったヨガは、アメリカ赴任時も、オーストラリアに異動した今も継続中です。また、旅行も好きで、特にアメリカ赴任時は長期休暇中、観光都市だけでなく、有名な国立公園も数多く巡りました。その土地でしか見られない雄大な景色を見るために、何百kmも車を運転したのはいい思い出ですね。

私のベストショット

写真は、デッドホースポイント州立公園。コロラド川が3億年もの年月をかけて大地を削ってできた「若いグランドキャニオン」は、渓谷と川のバランスが絶妙。ここからなら、落ちてもいいと思えるくらいの美しさです(笑)。

現地の社員紹介