選鉱

選鉱

SMM Quebrada Blanca SpA
Senior Metallurgist
(ケブラダブランカ鉱山駐在)

山路 悠太
資源事業本部
2012年入社
工学系研究科 システム創成学専攻

SMM Quebrada Blanca SpA
Senior Metallurgist
(ケブラダブランカ鉱山駐在)

山路 悠太
資源事業本部
2012年入社
工学系研究科 システム創成学専攻

住友金属鉱山に入社した理由

大学進学を機に、鹿児島から上京した私は、さまざまな出会いや学びを通じて、自らの世界が広がっていく楽しさや喜びを知りました。海外で働き、もっと自分の視野を広げたい。資源という最上流の仕事がしたい。そんな想いから住友金属鉱山を選ぶことに。商社等も候補ではありましたが、「自らの技術で価値をつくる仕事」の方が私に向いていると考えました。

入社
2012年

新居浜研究所
選鉱グループに配属。銅鉱石、金鉱石の選鉱試験を担当。

3年目

チリ・シエラゴルダ鉱山(長期出張)
現地選鉱ラボの立ち上げに従事。

4年目

ペルー・セロベルデ鉱山
4か月のスペイン語語学研修の後、セロベルデ銅鉱山にて約1年間の操業研修。

5年目

チリ・シエラゴルダ鉱山
エンジニアリング部のプロセス担当(設備改造)、プラントメタラジスト(短期操業管理)、プロジェクトメタラジスト(長期改善提案)を担当。

10年目

東京本社
QBプロジェクト推進部。チリ・ケブラダ・ブランカ鉱山の大規模建設プロジェクトの進捗管理を担当。

12年目

チリ・ケブラダ・ブランカ鉱山
浮選プラントの設備立ち上げ等を担当。2024年4月からプラント全工程を担当するメタラジストに。

現在の仕事内容

地質から考え、価値創造の解を示す。

鉱物の物理的・化学的特性を理解し、卓越した技術で有価鉱物とそうでないものを分離する。状態も、品質も、均質ではない天然の鉱石に向き合い、生産量と実収率のバランスを取る。現代の資源ビジネスにおいて、きわめて重要な役割を果たしているのが選鉱部門です。
現在、私はチリ・ケブラダ・ブランカ鉱山の操業を支える「Metallurgist」として勤務しています。主なミッションは、生産のプロセスや設備の課題を把握し、生産量増加に向けた改善策を提案すること。立ち上がって間もない選鉱プラントの安定稼働に貢献しています。
常に意識しているのは、「地質からつなげて見る」こと。目の前の問題がなぜ起きているのか。その背景には何があるのか。より俯瞰的に物事を捉えながら、より大きな価値を生み出すための試行錯誤を重ねていくのです。チームメンバーがそれぞれの意見をぶつけ合い、ひとつの目的を達成するプロセスは何よりも刺激的ですし、それによって課題を解決したときの達成感は格別なものがあります。

印象的なエピソード

誰も成し得なかった難題を解決。

ケブラダ・ブランカ鉱山に、新たに導入された選鉱設備の立ち上げを任されたことが印象に残っています。その設備は、今までにない設計・操業条件のもので、何人ものエンジニアが尽力しては上手くいかず、担当替えになるという状況が繰り返されていました。心がけたのは、これまでの常識や操業経験に囚われることなく、「本質的な課題」を見極めること。さまざまな人の知見を借りながら、チームで「誰も成し得なかった立ち上げ」を成し遂げたことは、私にとって大きな自信になりましたし、マジョリティオーナーであるカナダ企業の技術者からの信頼関係もより強固なものになりました。こうした実績の一つひとつが、確かな信頼関係につながっていくんです。

これからの目標、挑戦

地球を相手に、困難を楽しむ。

地球の裏側にある標高4,300mの土地で銅をつくっている。まずは、この「普通では経験できないであろう仕事」をやり遂げることが目標です。将来的には、マジョリティオーナーとしてより大きな権限を持っての鉱山開発や、新たなプロセス開発等に取り組みたいと考えています。地球を相手にするこの仕事は、基本的に思い通りにいかないことだらけ。けれど、その困難を楽しみ、乗り越えていこうとするマインドを忘れることなく、チーム一丸となって新たな価値を創造していきたいですね。

LIFE of OVERSEAS

世界で活躍する、
住友金属鉱山社員の日常を伝えます。

キャリアの大半を海外で過ごした山路さん。海外での活躍はもちろん、プライベートでも充実した日々を過ごしています。日本では決して味わえない、海外ならではの暮らしをクローズアップします。

どんな所に住むの?

自宅のあるチリ・サンチャゴ市は、高層ビルが立ち並ぶ大都会。かつて赴任していたペルー・アレキパ市はのどかな田舎町でしたから、同じ南米でも違った魅力を味わえています。住んでいるのは、3LDKの集合住宅。共有のプール付きで、テラスではBBQを楽しむこともできるんです。現場の鉱山までは、かなりの距離がありますので、7勤・7休という特種な形態で勤務。勤務中は鉱山付近の宿舎で生活しています。

ともに働く仲間たち

各国からワーカーが集まる、多様性溢れる職場です。溢れるダイバーシティが、アイデアのイノベーションを生んでいると思います。有名な詩の一節を借りると、「みんなちがって、みんないい」という感じですね。

オフの過ごし方

ここで知り合ったさまざまな友人たちとテニスやサッカーを楽しんだり、美味しいチリワインを楽しむホームパーティーを開催したりして、充実した休みを過ごせています。また、サンチャゴには日本人が多く、子どもが通う日本人学校や、日本人コミュニティーが存在しています。慣れない地での生活を送る上で、このつながりが大きな安心を与えてくれていることは間違いありません。

私のベストショット

家族とアンデスのトレッキングに出かけた時の一枚です。車で20分ほどの距離に、壮大な大自然に触れられるルートがあるので、気軽に出かけることができます。異国の地でしか見られない風景や、ここでしかできない経験が、子どもたちにとって大きな財産になってくれるはずです。

現地の社員紹介