

選鉱
Sumitomo Metal Mining Oceania Pty. Ltd.
(ノースパークス鉱山駐在)
- 山根 正嗣
- 本社・QBプロジェクト推進部
2015年入社
工学系研究科 システム創成学専攻
Sumitomo Metal Mining Oceania Pty. Ltd.
(ノースパークス鉱山駐在)
- 山根 正嗣
- 本社・QBプロジェクト推進部
2015年入社
工学系研究科 システム創成学専攻
2015年
新居浜研究所(愛媛)
ラボスケール選鉱試験を通じた操業改善提案や新規プロジェクト評価を担当。
本社・技術部(東京)
海外鉱山の操業計数管理、大学との共同研究進捗管理、精鉱中不純物分離技術開発や鉱山排水処理技術開発を担当。
本社・QBプロジェクト推進部(東京)
チリ・ケブラダ・ブランカ鉱山建設プロジェクトの進捗管理およびデリスクにむけた技術レビューを担当。
SMM Oceania(オーストラリア)出向
ノースパークス鉱山に選鉱技術者として駐在。サイトラボでの選鉱試験を通じた操業改善や技術評価を担当。
現在の仕事内容
自らのアイデアで、
鉱山の可能性を最大化。
現在、私は「Evaluation Metallurgist(※)」として、ノースパークス鉱山の選鉱部門で仕事をしています。選鉱部門のミッションは、採掘された鉱石から、有価鉱物を選択的に、効率良く回収していくこと。技術評価による操業プロセスの改善を通じて、「鉱山のポテンシャル」を最大限に引き出していきます。
私が主に担当するのは、ラボスケール試験に基づく技術評価を通じて、より効率的に有価鉱物を回収する方法を生み出していく仕事です。現状の課題や問題点を探り、仮説を立て、解決策を提示する。自らのアイデアが採用され、目に見える成果が生まれた瞬間には、至上の喜びを感じることができます。暗闇の中でひと筋の光明を見出したような感覚は、この仕事ならではの醍醐味です。「社会を『根底』から支える仕事に携わりたい」という当初の想いを、鉱物資源開発の現場で実現できていることを実感しています。
※主に中長期的な操業改善プロジェクトの技術評価を担当する選鉱技術者
印象的なエピソード
数億円規模のチャレンジ!
特に印象に残っているのは、着任時から任されている、金実収率の改善プロジェクトです。銅の精鉱中に副産物として回収される金の実収率を上げ、さらなる利益を生み出していくことを目的にしています。海外赴任当初は、同僚や協力会社の納期に対する意識が希薄であったために業務に遅延が生じる等、日本との違いに戸惑うこともありました。そこで心がけたのが、業務内外で密なコミュニケーションをとることです。
キーパーソンを見極め、定期的なフォローアップを心がけ、できる限りの「お膳立て」をすることで、周囲の人を巻き込んでプロジェクトを円滑に進めることができるようになりました。このプロジェクトは、数億円規模の利益につながるもの。若手のうちからこうしたチャレンジの機会を得られるのは、少数精鋭の住友金属鉱山ならではだと思います。
これからの目標、挑戦
資源事業の発展に貢献したい。
まずは、鉱山操業現場での経験をさらに積むことで、選鉱技術者としての知見を広げ、チームのリーダーとして現場の操業に寄与できる人材になること。そして、中長期的には、マネージメント層の立場からより俯瞰的に鉱山開発および鉱山経営に携わりたいと考えています。私たち資源事業本部の人材が、その能力に磨きをかけ、世界で活躍できるのは、菱刈鉱山という教育・実践の場があるからこそ。菱刈鉱山以外にも自社オペレーターとなる鉱山を取得・運営することができれば、資源事業のさらなる発展に貢献できるのではないかと考えています。
LIFE of OVERSEAS
世界で活躍する、
住友金属鉱山社員の日常を伝えます。
海外の鉱山勤務は未知の世界。ただし、不安を感じる必要はありません。山根さんが、どのような仲間に囲まれ、愛する家族とどのような暮らしをしているかを紹介します。
どんな所に住むの?

シドニーから西に車で約4時間の内陸部に位置するパークスという街に住んでいます。自宅は4LDKの庭付き一戸建て。日本ではマンション暮らしだったこともあり、子どもたちも大喜び。庭で元気に駆け回っています。人口14,000人ほどの小さな町ながら、多国籍なのはオーストラリアならでは。日本人は私たちだけですが、他の外国人も多いため、浮いているという感覚はありません。治安はかなり良く、人々も総じてフレンドリーなので、住み良い町だと思います。
ともに働く仲間たち

現地の上司は、快活でジョークも上手く組織のムードメーカーでありながら、思考や判断が柔軟かつ合理的で切れ者な一面もあり、非常に尊敬できる存在です。所属するチームは、フラットで風通しが良く、立場に関係なく、気軽に対話することができています。
オフの過ごし方

子どもと公園やプールに遊びに行ったり、習いごと(サッカー・ホッケー・陸上)に同行したり、シドニー・キャンベラ・メルボルン等にドライブ旅行に出かけたり……。家族との時間を大切にしています。また、私自身も会社の同僚とのフットサルを満喫しています。住宅費用は会社が概ね負担してくれますし、帯同する子供たちの教育費支援や、日本食配送サービス、書籍配送サービス等のサポートも心強いです。
私のベストショット

Color Fun Runと呼ばれるチャリティーイベントに家族と参加した時の一枚です。子供たちが海外に馴染めるか不安に感じることもありましたが、日本とは異なる新鮮な環境を楽しんでくれているように思います。私が想像していた以上に彼らは柔軟で、逞しかったみたいです。
住友金属鉱山に入社した理由
「社会を『根底』から支える仕事に携わりたい」と考えていた私の将来を決定づけたのは、学会が主催する研修に参加し、大規模露天掘り鉱山の操業を目の当たりにしたことでした。技術屋として、地球そのものを相手取る鉱物資源開発に関わりたいと、同じ志を持つ人々が集う住友金属鉱山に入社。必ずしも資源開発に携われるとは限らない総合商社には、エントリーしませんでした。