採鉱

採鉱

SMM Gold Cote
(コテ鉱山駐在)

小林 靖志
資源事業本部
2012年入社
創造理工学研究科 地球・環境資源理工学専攻

SMM Gold Cote
(コテ鉱山駐在)

小林 靖志
資源事業本部
2012年入社
創造理工学研究科 地球・環境資源理工学専攻

住友金属鉱山に入社した理由

大学時代、鉱山で働くイメージがなかった私が、この世界を志すようになったきっかけ。それは、オーストラリアの露天掘り鉱山を見学したことでした。その圧倒的なスケールに目を奪われ、海外の大規模な鉱山を職場にしたいという想いが芽生えたのです。国内に操業鉱山を保有し、資源技術者として成長できる環境があったこと。グローバルな開発案件に注力していること。そして、一緒に仕事がしたいと思える先輩がいたこと。それが、住友金属鉱山を選んだ決め手です。

入社
2012年

菱刈鉱山(鹿児島)
採鉱課に配属。技術スタッフ及び現場監督者として勤務。資源技術者としての基礎を学ぶ。

4年目

シェリータ鉱山(米国)
Freeport-McMoRan社保有鉱山の研修生として、海外で活躍するための基礎を学ぶ。

5年目

シエラゴルダ鉱山(チリ)
フル操業達成に向けた採掘計画作成・操業管理を担当。

9年目

本社・技術部(東京)
国内外の操業鉱山管理、DX推進を担当。

11年目

コテ金鉱山(カナダ)
操業立ち上げにおける採掘計画作成・操業管理を担当。

現在の仕事内容

鉱山価値を最大化し、
地域社会に貢献する。

安全かつ効率的な採掘方法を設計し、採掘スケジュールを最適化し鉱山価値を最大化すること。立案した採掘計画を実行するための現場管理を行うこと。それが、私たち採鉱部門のミッションです。鉱山は、予測困難な大自然を相手にする仕事です。無計画に鉱石を採掘しているだけでは、「採り残し」が発生し、鉱山の恩恵を最大限に享受することができません。鉱脈の状況に合わせた最適な採掘方法はどのようなものか。どれくらいの規模で発破を行い、ロスのない採掘を行っていくのか。大まかな計画・方針は決まっていますが、その時々の状況変化に柔軟に対応し、価値を最大化していくことが、採鉱部門の技術者の仕事です。
計画した通りに、ものを生産することは鉱山業の基本ですが、その当たり前を完遂することには、多くの困難が伴います。共に働く仲間たちと、計画通りの採掘を実現した瞬間には、至上のやりがいを感じることができるんです。また、鉱山開発は、その地域の限りある資源を活かす仕事ですので、計画通り利益を出すことは、地域社会の発展に貢献する観点においても重要となってきます。

印象的なエピソード

最先端の鉱山立ち上げにチャレンジ。

現在の職場、コテ鉱山で3回目の海外勤務となりますが、初めて操業立ち上げに携わることができ、一つひとつの業務が新鮮で、充実した日々を過ごしています。中でも無人での自律走行を行うトラックの立ち上げが最も印象的でした。具体的には、無人トラックを安全に稼働させるために必要なルールを作成し、無人トラックが効率的に走行するための採掘エリア・運搬道路設計に取り組みました。
チームには、無人トラック操業の経験を持つ技術者はほとんどおらず、無人トラック及びその運搬システムを提供するパートナー企業の協力のもと、これまでに培った鉱山現場の知見を最大限に活かして、安全で効率的な操業を実現するための改善を繰り返していきました。無人トラックに加え、無人での掘削が行えるドリルといった、最先端の技術が導入されたコテ鉱山の立ち上げに携われたことは、私にとっても大きな転機になりました。住友金属鉱山は、積極的に海外の開発案件に参画していますので、今後、こうしたチャンスはさらに拡大していくと思います。

これからの目標、挑戦

新しい鉱山をイチから作り上げる。

短期的な目標は、コテ鉱山の早期安定操業を実現することです。コテ鉱山は2024年3月に金ドーレの生産を開始しました。現在は、フル生産への早期立ち上げを目指して、コテ鉱山内のメンバーはもちろん、パートナーのIAMGOLD社、住友金属鉱山の本社一丸となった取り組みを進めています。そして、長期的には、新しい鉱山をイチから作り上げるという夢を抱いています。鉱山は、鉱床の発見から開発まで10年以上かかることも珍しくありません。これまでの知識と経験を活かして、新しい鉱山の開発計画をイチから立案し、鉱山価値を最大化することで、地域社会の発展と資源の安定供給につなげたいと考えています。

LIFE of OVERSEAS

世界で活躍する、
住友金属鉱山社員の日常を伝えます。

夫婦で、家族と、海外での生活を満喫する。ここでしかできない経験や、ここでしか過ごせない時間を過ごしている小林さん一家。その毎日は、家族の絆をより強く、あたたかいものにしてくれています。

どんな所に住むの?

自宅があるのは、オンタリオ州北部の都市サドベリー。湖を中心とした自然豊かな街で、周辺には複数の鉱山があります。自宅は閑静な住宅街の中にあり、天気の良い日は、テラスや庭でBBQを楽しむことが多いですね。冬は寒さが厳しい地域ですが、自宅の中は半袖で過ごすことができるほど快適で、これまで経験をしたことのない厳冬地ならではのライフスタイルを楽しんでいます。一方、海外では時に日本での生活よりも大変なことがあります。そのような時に心強いのは、海外に駐在する私たちを支えてくれる会社の制度です。私の家族の場合、海外での出産となりましたが、日本と同じように育児支援休暇を取得することができ、また、出産前後のサポートを目的とした母の渡航費用を会社に負担してもらいました。このように、一人ひとりの暮らしをしっかり支援してくれています。

ともに働く仲間たち

カナダにおける日本人上司は、採用プロセスでお会いし、住友金属鉱山への入社を決めるひとつのきっかけとなった方です。また、現在の職場の同僚と話していたら、かつて他の国の鉱山で一緒に働いていた資源技術者が共通の友人ということが、何度もありました。グローバルなフィールドで活躍する資源技術者ですが、意外とどこかでつながっていることが多いんです。数々のご縁に恵まれていることに感謝したいですね。

オフの過ごし方

家族と過ごす時間を何よりも大切にしています。子どもたちと家の周りで遊んだり、その地域でしかできないことに挑戦することが多いですね。近所で野生のブルーベリー狩りや湖畔でのキャンプ、凍った湖でのスケート、メープルシロップ祭りへの参加等を楽しんでいます。こうした現地でしかできない一つひとつの経験が、私たち夫婦にとっても、子どもたちにとっても、何よりの宝物になってくれていると思います。

私のベストショット

写真は、ドミニカ共和国のビーチに家族旅行した時の一枚です。7日間働いて、7日間休むという勤務スケジュールを活かして、定期的にカナダ国外への旅行にも出かけています。

現地の社員紹介