当社資源事業は1690年に発見された別子銅山にさかのぼります。そこで培われた技術は1983年開坑の菱刈鉱山に受け継がれました。菱刈鉱山は世界でも有数の金鉱山として、多くの金を産出しております。
さらに、海外鉱山開発にいち早く取り組んでおり、世界各地において自社探鉱や開発案件の調査を進めています。
今後も菱刈鉱山・ポゴ金鉱山の安定操業に努めるとともに、銅・ニッケル・金の資源開発を積極的に推進していきます。
2010年度業績概要について
- 菱刈鉱山の操業は順調に推移し、金量7.5トンを販売しました。
- ポゴ金鉱山は、近隣の山火事のため操業を一時休止しましたが、その後増産に努め、年間の計画生産金量12トンを達成しました。
- 海外銅鉱山の操業は順調に推移し、コストは増加したものの、金属価格の上昇により増益となりました。
今後の展望
- 銅は、シエラゴルダ銅鉱山開発プロジェクト推進を中心に、自社探鉱の推進、開発案件への参入および既存鉱山の増産をめざします。
- ニッケルは、年間生産量10万トン体制の次のステップに向けて、ソロモン諸島において探鉱を推進します。
- 金は、菱刈鉱山とポゴ金鉱山の安定した操業に努めるとともに、アメリカ合衆国アラスカ州などで精力的に探鉱を進めます。
国内では愛媛県の東予工場(銅)・ニッケル工場(ニッケル)、海外ではコーラルベイニッケル社(フィリピン)などを拠点として、世界最高水準の技術で高品位の金属素材を生産・販売しています。また、金属製錬は環境に対し負荷を与える事業でもあるため、CO2などの排出物質をさらに少なくすることをめざして技術開発を行っています。
2010年度業績概要について
- 銅は、原料の購入条件の悪化に対応してコストミニマムの操業を行い、生産量は2009年度並みとなりました。需要の回復に伴い、国内向け販売が堅調に推移しました。
- ニッケルは、特殊鋼および合金向け需要が回復するとともに、ステンレス向けも堅調に推移しました。コーラルベイニッケル社は通年で2系列となったことにより、増産となりました。
今後の展望
- 銅製錬の東予工場は、自溶炉の大規模な改修に合わせて設備の改善を行い、操業効率と生産性の向上を図ります。
- ニッケルは、2013年の完成に向けてフィリピンのタガニートプロジェクトを引き続き推進します。また、ニッケル工場では、電気ニッケル増産起業を進めます。
半導体材料・機能性材料として多種多様の金属がさまざまな用途で使われています。電子回路としての銅、半導体のボンディングに使用される金線、コンデンサに使われるニッケル粉、液晶画面に使われるインジウムなどです。当社では1960年から材料事業を展開してきました。培われた技術で金属をさらに最先端製品に加工し、顧客ニーズにマッチした形で提供しています。
2010年度業績概要について
- 半導体材料については、新興国の需要拡大により受注が回復しましたが、在庫調整によって2010年度の後半は減速しました。
- 電池材料は、エコカー補助金の終了などにより、受注が伸び悩みました。
今後の展望
- 2層めっき基板は、高マーケットシェアを維持し、収益力の強化に努めます。ニッケルペーストは中国需要の開拓に注力します。
- 電池材料は、ハイブリッド車・電気自動車向けの需要拡大に合わせ、シェア拡大をめざします。また、同様に市場拡大が期待される白色LED用サファイア基板の量産化を進めます。