天野博物館(ペルー)への寄付について

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2008年10月27日
住友金属鉱山株式会社

アンデス文明は多様な自然環境を高度に、持続的に利用することで花開きました。地球環境問題に直面する私たちが、このアンデスの叡智に触れることは非常に意義深いものといえます。当社は「アンデス文明の奥深さを日本のみならず世界にも伝えたい」という天野博物館の活動に賛同し、この度同博物館へ寄付を行うことといたしました。

天野博物館は、事業家であった故天野芳太郎氏によりアンデス文化の貴重な遺産の保存と研究成果の紹介を目的に、1964年にペルー国リマ市に設立されました。アンデス古代文明に関するユニークな展示を無料公開し、ペルーの観光名所となっています。同博物館は近年、リマ市北部のチャンカイ谷一帯の都市遺跡を保全し遺跡公園化するなどの事業を展開していますが、2005年にはナスカ文明をはるかに遡る「ラス・シクラス遺跡」(約5000年前)を発見し、南米古代史を塗り替えるものとして世界の注目を集めました。

当社は、ペルーではセロベルデ銅鉱山への資本参加や探鉱活動を行うなど同国と大変深い関係にあり、この関係はますます深まっていくものと考えています。今後とも引き続き、日本とペルーの文化的なつながりを象徴する天野博物館の事業を支援してまいります。

なお、2011年には、マチュピチュ発見100周年に合わせて、天野博物館の収蔵品を中心とした「アンデス文明5000年展」が日本で開催される予定です。