ニッケル生産量の拡大
当社グループは、航空機や発電タービンに不可欠なニッケル系特殊合金需要やAIデータセンター向けのバッテリー需要の高まりを背景に、2030年までに年間10万トン(ニッケル量換算)の生産体制を構築することを目標としています。この目標を達成するため、技術開発や生産工程の改善、新規プロジェクトへの参画、設備投資など多角的な施策を推進しています。
主な取り組み内容
- 新規プロジェクトへの参画
2024年4月、当社グループと三菱商事株式会社は、オーストラリアのArdea Resources Limited(アルディア・リソーシズ社)が100%保有する「カルグーリー・ニッケル・プロジェクト」のグーンガリー・ハブ開発(GHP)に新たに参画しました。この新規プロジェクトへの参画によって、今後のニッケル原料の安定確保と生産能力の拡大に大きく貢献できると考えています。 - ニッケル製品の拡販
電気ニッケル、フェロニッケル、硫酸ニッケル、塩化ニッケル、酸化ニッケル、ニッケル粉など、多様な製品の販売拡大に取り組んでいます。 - ニッケル系正極材の拡販・生産性向上
ニッケル系正極材についても、販売拡大と生産性向上に注力し製品ラインナップの拡充を進めました。今後も新製品の開発やバッチ生産能力の増強の生産能力増強、原料調達の多様化を進め、安定供給と高品質を両立し、市場の多様なニーズに柔軟に対応していく方針です。 - 原料供給の多様化
2025年度に(株)日向製錬所においてニッケルマット製造設備の建設に着工し、2027年度での完成および設備稼働を予定しています。現在は建設工事や設備導入を順次進め、原料供給の多様化や生産効率の向上を目指しています。
これらの取り組みを通じて、当社グループは持続的な成長と安定したニッケル供給体制の構築を目指していきます。
銅鉱山プロジェクトの推進
銅権益生産量30万トン/年の達成と維持に向け、JV鉱山の生産体制の強化に努めています。2025年度は、当社グループと住友商事株式会社、テック・リソーシズ社が権益を有するチリのケブラダ・ブランカ銅鉱山で早期安定操業の実現に注力しました。2025年度の銅生産量は、モレンシー鉱山(米国)、セロベルデ鉱山(ペルー)等の既存の銅権益生産量と合わせると21.7万トンとなりました。また、2025年10月に新たにオーストラリアのウィヌ銅・金プロジェクトの権益のうち30%を取得するとともに、JVパートナーであるリオ・ティントとフィージビリティスタディを推進しております。