住友金属鉱山グリーンボンド・グリーンローン
調達の目的および背景
当社グループの主力事業は、鉱山開発・運営を行う「資源事業」、採掘した鉱物資源から高品質な金属素材を生み出す「製錬事業」、素材に時代が求める新たな価値を付加する「材料事業」であり、当社はこの3事業の有機的な連携が生み出す競争優位を活かした独自のビジネスモデルを構築しています。
2022年2月、当社グループは「変革への新たな挑戦」をテーマに、2022年度から2024年度までを対象とする「2021年中期経営計画」(以下「21中計」)を策定しました。長期ビジョンおよび「2030年のありたい姿」実現に向けて引き続き邁進するとともに、社会環境変化に的確に対応するべく、チャレンジを続けていく当社グループの取り組みについて、海外における銅・金鉱山の開発や電池材料(正極材)生産能力増強等の「企業価値拡大」、菱刈鉱山のサステナビリティ重視の操業への転換といった「コアビジネスの持続可能性向上」、2050年までのGHG排出量ネットゼロに向けた計画策定・諸施策実現等の「社会環境変化への適応」、サステナビリティ施策の推進加速といった「経営基盤強化」の4つにまとめています。当社グループは、21中計期間を将来の更なる飛躍に向けた重要な3年間と位置付け、これら「4つの挑戦」に果敢に取り組むことで変革を遂げてまいります。
この度、こうした取り組み推進のため、本調達を実行することとしました。
グリーンファイナンス・フレームワーク
当社のフレームワークは、国際資本市場協会(ICMA)の定める「グリーンボンド原則(GBP)2021」及び環境省の定める「グリーンボンドガイドライン(2022年版)」、ローン・マーケット・アソシエーション(LMA)、アジア太平洋ローン・マーケット・アソシエーション(APLMA)及びローン・シンジケーション&トレーディング・アソシエーション(LSTA)の定める「グリーンローン原則(GLP)2023」、環境省の定める「グリーンローンガイドライン(2022年版)」に基づき、4要件(1.調達資金の使途、2.プロジェクトの評価及び選定のプロセス、3.調達資金の管理、4.レポーティング)の指針を示しています。
グリーンファイナンス・フレームワーク |
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外部評価
1. 第1回 グリーンボンド概要
名称 | 住友金属鉱山株式会社 第34回無担保社債 (社債間限定同順位特約付)(グリーンボンド) |
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発行総額 | 150億円 |
利率 | 年0.315% |
払込日 | 2022年10月14日 |
償還期限 | 2027年10月14日(5年債) |
資金使途 | 車載二次電池用正極材の増産に向けた別子地区の新工場建設並びに播磨事業所及び磯浦工場の設備増強に係る設備投資資金の一部及びコマーシャル・ペーパーの償還資金 |
債券格付 | AA-(株式会社日本格付研究所) |
投資表明投資家 |
2. 第1回 グリーンローン概要
借入人 | 住友金属鉱山株式会社 |
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契約金額 | 250億円 |
借入方式 | シンジケートローン |
アレンジャー | 株式会社三井住友銀行、三井住友信託銀行株式会社 |
コ・アレンジャー | 株式会社伊予銀行 |
エージェント | 株式会社三井住友銀行 |
契約締結日 | 2023年9月27日 |
契約期間 | 3年・5年・7年 |
資金使途 | 車載二次電池用正極材の増産に向けた設備増強及び新工場建設資金 |
貸付人 |
グリーンボンド・グリーンローン レポーティング |
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3. 第2回 グリーンボンド概要
名称 | 住友金属鉱山株式会社 第36回無担保社債 (社債間限定同順位特約付)(グリーンボンド) |
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発行総額 | 100億円 |
利率 | 年0.730% |
払込日 | 2024年10月10日 |
償還期限 | 2029年10月10日(5年債) |
資金使途 | リチウムイオン二次電池リサイクルプラント建設に係る設備投資資金の一部 |
債券格付 | AA-(株式会社日本格付研究所) |
投資表明投資家 |