多様な人材・人材の育成と活躍

従業員の健康維持・増進

住友金属鉱山グループ健康方針

制定日:2022年8月1日

住友金属鉱山株式会社は、当社グループの役員・従業員の心身の健康を重要な経営基盤であると認識し、健康経営を推進するため、「住友金属鉱山グループ健康経営方針」を制定しました。

当社グループでは、2020年3月に策定した「2030年のありたい姿」において、重要課題の一つとして「人材の育成と活躍」を挙げ、目指す姿を「すべての従業員が活き活きと働く企業」としており、その実現のためには一人ひとりが心身ともに健康であることが不可欠です。

当社グループでは、これまでも役員・従業員の安全と健康の確保には優先的に取り組んできましたが、当社グループで働くすべての方がより健康で活き活きと働けるように、以下の健康経営方針に従い、一層効果的な心身の健康維持・増進施策に取り組み、充実させていきます。

住友金属鉱山グループ健康経営方針

住友金属鉱山グループは、役員・従業員が心身ともに健康で最大限に能力を発揮できることが重要な経営基盤であると認識し、一人ひとりの健康維持・増進を図る取り組みを推進していきます。

■ 住友金属鉱山グループ健康経営推進体制
図:住友金属鉱山グループ健康経営推進体制

健康経営推進計画

■ 従業員の健康づくり推進ロードマップ
図:健康経営推進計画

メンタルヘルスケアへの対応

2007年に「過重労働による健康障害防止とメンタルヘルスケアに関する社内指針」を発信し、早期から過重労働の防止や、メンタルヘルス4つのケア(「セルフケア」「ラインによるケア」「スタッフによるケア」「外部機関によるケア」)の推進、試し出社制度や休職制度整備に取り組み、職場への早期復帰を支援しています。

■ メンタルヘルス不調による休業率の推移
年度 2018 2019 2020 2021 2022
休業率 0.51% 0.45% 0.40% 0.37% 0.43%

休業率:休業延べ日数÷所定勤務日数×年度末人員×100
対象は、住友金属鉱山(株)の従業員

ストレスチェックの活用

当社は、法定のストレスチェック制度を有効に活用するため、「ストレスチェック制度推進規程」に基づき、ストレスチェックを毎年全社員に対して実施するとともに、努力義務である職場分析と職場環境の改善を実施し、経営層へ報告しています。
2015年の制度義務化前の2008年よりストレスチェック制度を整備し、その重要性が周知されていることから、受検率は非常に高い値で推移しています。
当社では、ストレスチェック結果を踏まえ、社員の働きがいを高める(社員の健康と幸福感を向上させる)ための取り組みを検討し実行しています。ストレスチェックは、社員の心理的な負荷やストレス要因を評価するツールであり、データは外部の委託会社において匿名性と機密性が確保されています。個人が特定されない範囲で、部門や職場、社員の属性ごとの傾向と課題を把握・分析し、その結果を組織にフィードバックすることで、事業所ごとに効果的な取り組みを実行しています。また、ストレスチェックの結果、高ストレスとなった社員に対しては、早期対応・専門医による診断・早期回復(休業期間の短縮)に向けて医師からのフォローメールが発信されます。本人からの申し出を前提に、会社として個別の対応策やサポートも提供しています。

■ ストレスチェック受検率および高ストレス者率の推移
図:ストレスチェック受検率および高ストレス者率の推移
■ メンタルヘルスケアの取り組み
図:メンタルヘルスケアの取り組み

疾病予防および健康増進の取り組み

当社は、住友金属鉱山健康保険組合と協力し、従業員とその家族(被扶養者)に対し、疾病予防および健康増進の取り組みを行っています。生活習慣病予防のための特定健康診査の受診、特定保健指導の実施を推進し、特に重症化リスクの高い者への受診勧奨を行っています。各種検診・人間ドック・脳ドックについては、費用の全額や一部を補助しています。人間ドック受診時は、健康管理休暇(1年につき最大2日)を取得することができます。
また、禁煙推進として、喫煙所数の削減や希望者にオンライン禁煙プログラムを提供しています。禁煙プログラムは、参加者の約7割が禁煙に成功しています。

主な疾病予防・健康増進事業

  • メタボリックシンドロームの予防改善のための特定健康診査、特定保健指導
  • 人間ドック、大腸がん検診、腹部超音波検診、胃部X線検診、歯科検診
  • 生活習慣病の重症化リスクの高い者への受診勧奨「カラダつうしんぼ」
  • オンライン禁煙プログラム
  • 常備薬の斡旋販売
■ 喫煙率の推移と目標
グラフ:喫煙率の推移と目標
■ 有所見者率※1および肥満率※2の推移と目標
グラフ:有所見者率※1および肥満率
  • ※1対象は、住友金属鉱山健康保険組合の被保険者
  • ※2対象は、40歳以上の住友金属鉱山(株)社員
■ 健康診断等の受診率および人数
グラフ:健康診断等の受診率および人数
  • ※1対象は、18歳以上の住友金属鉱山健康保険組合の被保険者
  • ※2対象は、住友金属鉱山(株)の従業員

2022年度の新たな取り組み

  • 脳ドック
    脳に関する疾患の早期発見を目的として、40歳以上健康保険組合被保険者を対象として開始しました。2022年度は、約140名が受診しました。
  • 個人向け健康ポータルサイト「My Health Web」
    インセンティブポイントや健康情報、健康診断結果、医療費明細、健康アドバイスなどの情報が閲覧でき、従業員の健康意識を高め、健康管理に役立てることができます。2022年度は、スマートフォンの歩数計測機能と連携し、歩数を競うウォーキングイベントを実施し、約500名が参加しました。
  • 子宮頸がんHPVウイルスチェック
    子宮頸がんの原因となりうるHPV(ヒトパピローマウイルス)の検査であり、2022年度は、健康保険組合被保険者女性のうち、募集定員に対して8割(約120名)が利用しました。

2023年度の新たな取り組み 予定

  • 健康セミナー
    食生活、女性の健康、がん対策などをテーマに、年間4回開催予定です。
  • ゲノム解析
    自身の遺伝子情報を調べ、かかりやすい病気などの体質リスクを知ることで、予防に役立てます。