重要課題・ガバナンス

環境マネジメント

2023年度住友金属鉱山グループ環境目標

2023年度方針

EMSを活用して環境管理レベルを向上させ、地球環境課題に対応し、生物多様性を保全する。

2023年度目標

  1. 環境事故およびコンプライアンス違反の撲滅
  2. 温室効果ガス(GHG)排出量の削減
  3. 生物多様性保全の推進

推進体制

環境目標の展開と環境マネジメントシステムの運用

当社グループの環境に関するありたい姿およびその進捗等に基づき、安全環境部にてグループ環境目標(方針、目標、方策)案を策定し社長が決裁します。各事業場では、このグループ環境目標に基づき各事業場特有のリスクを考慮したうえで、年間の活動目標および計画を立て、ISO14001(JIS Q 14001)に基づく環境マネジメントシステム(EMS)により活動を推進しています。なお、2023年4月1日現在、すべての生産拠点がISO14001の第三者認証を取得済みです。

環境保全部会および安全環境部

重要課題である重大環境事故/生物多様性に関しては安全環境部が環境保全部会の事務局として、環境保全活動全般に関しては安全環境部が機能的指示部門として、ありたい姿実現に向けた環境保全部会の運営、外部情報(法改正情報等)、各種報告・巡視に基づく事業所総括者への機能的指示、環境事故やヒヤリ事例のグループ内への展開による注意喚起や点検指示など各部門との連携、協力により活動を推進しています。

カーボンニュートラル推進委員会および技術本部

重要課題である気候変動に関しては、技術本部がカーボンニュートラル推進委員会※の事務局および機能的指示部門として、ありたい姿実現に向けたカーボンニュートラル推進委員会の運営、カーボンニュートラル実現に向けた方針、目標、計画作成立案および重要課題の審議、外部情報(所属団体の指針や国際動向、制度改正情報等)やパフォーマンスデータの収集、事例の展開など各部門との連携、協力により活動を推進しています。また、社内カーボンプライシング(Internal carbon pricing: ICP)制度の対象案件に関する審議、承認を行っています。

■ 推進体制図
図:推進体制図

環境担当者会議

環境保全活動の実務者である事業場環境担当者を対象に原則年1回の頻度で、環境担当者会議を開催しています。この会議では、環境目標の進捗状況、法改正情報や順守状況、環境パフォーマンスや優先的に取り組むべき課題の教育や議論を通じて、実務者の力量向上を図っています。

環境保全に関する個別の取り組み

巡視、コミュニケーション

事業場を所管する部門は、毎年部門の長が、所管する関係会社を含む事業場を巡視し、また、安全環境部長はグループ会社を含む対象事業場を巡視し、環境管理が適切に行われているかを確認しています。
そして、安全環境部ではグループ会社を含む対象事業場を訪問して各事業場の環境課題を確認する環境コミュニケーション活動を実施しています。安全環境部長巡視での確認結果はその事業場の長や所管部門の長や当社社長へ報告され、課題を共有した上で当該事業場における環境管理レベルの向上を図っています。

別子地区における環境管理

多くの当社グループの製造拠点がある別子地区(愛媛県新居浜市およびその近郊)では、別子事業所安全環境センターが中心となり、地区内のグループ会社を含む事業場への環境管理の取り組みの指導や定期的な情報交換会・勉強会の開催、相互パトロールなどを通じて環境管理レベルの向上を図っています。

教育

法令や環境管理に関する教育ツールとしてeラーニングを提供するとともに、EMS内部監査員育成教育、新任拠点長、環境担当者、新入社員、キャリア採用者など向けの環境管理教育を行い、環境管理レベルの向上を図っています。

環境保全に関する事業所における活動

各事業所では、EMSにより、事業活動による環境影響評価(環境リスクアセスメント)、環境マネジメントプログラムの策定と実施、予防的環境保全活動の実施、内部監査や第三者審査等を通じたモニタリング、マネジメントによるレビュー、事故時を想定した緊急事態訓練を含む教育訓練などを定期的に実施しており、環境管理のPDCAを回すことによりレベルの向上を図っています。