GRI 3-3
当社グループは、6項目の重要課題の中でも「人的資本経営」を全ての基盤と位置付けています。中核事業である鉱山開発や製錬などの事業は、社会の発展に不可欠な非鉄金属資源を安定的に供給してきました。これからもカーボンニュートラルの実現など、持続可能な社会に貢献し続けるためには、「人材」を資本と捉え、その価値を最大限に引き出すことが鍵であると考えています。2030年に向けて、当社グループは「多様な人材が集い、成長し活躍できる企業」を目指しています。その実現のため、事業戦略に直結した人材育成と持続可能な人事・組織基盤の構築を推進しています。
事業環境の変化が加速する中、当社グループは長期ビジョン「世界の非鉄リーダー」の実現に向けて、人的資本経営のKPIを設定し、定量的に管理しています。各KPIは測定可能な数値目標とし、PDCAサイクルで継続的に改善を図っています。特に人材戦略の根幹にエンゲージメント強化を据えており、長期的な勤続と継続的成長を前提としつつ、現状維持にとどまらない組織の進化を目指しています。
エンゲージメント
当社グループは2024年度からエンゲージメントサーベイを実施し、従業員のエンゲージメントレベルを定量的に測定するとともに、組織としての強みや課題を明確にしています。エンゲージメントが高い状態を「会社・組織と従業員の間において、相互の理解ができており、会社・組織は従業員を大切にする、従業員は会社・組織の発展と活性化に力を注ぐという状態になっていること」と定義し、この実現に向けた取り組みを進めています。
2025年度サーベイによるスコア(サーベイ参加企業(約1万社)の平均を「50」とした偏差値)は、国内グループ(17社)が「48.6」(回答率:97.4%)、住友金属鉱山単体が「50.5」(回答率:97.0%)となり、前年より微増(国内グループ:+0.9/住友金属鉱山単体:+0.6)の結果となりました。サーベイを通して、直属上司との関係性に強みがあるものの、外向き志向や自己成長実感などに課題があること、組織ごとのスコアのばらつきが大きいことが把握できました。安心安全な職場づくりがエンゲージメント向上につながると考え、グループ全体のスコアを持続的に向上させていくために、「全社的な課題に取り組み、スコアの絶対値を向上する取り組み」と「それぞれの組織でスコアの底上げを図る取り組み」を継続して進めています。
2030年の目標としてグループのスコアを「55」に引き上げることを掲げています。サーベイ結果を通じて、従業員がどのような点に期待・満足し、何に不満を感じているのかを把握し、エンゲージメント向上の取り組みを進めることで、組織の様々なパフォーマンスを高めていきます。
自由闊達な組織風土
当社グループでは、「自由闊達な組織風土」づくりを進めています。
自由闊達な組織風土のもと、一人ひとりがその違いに関わらず、他者の持つバックグラウンドに対して尊敬の念を持って接し、自由に発想し議論を交わしながら切磋琢磨していくことで、個人と組織の成長が実現すると考えています。
自由闊達な組織とは
当社グループが目指す「自由闊達な組織」をわかりやすく言語化し、従業員に周知しています。
- 自分の思いや気付きを、上下関係や立場を気にせずに伝えることができる組織
- 新しいアイデアやチャレンジが歓迎される組織
- 誰が正しいかではなく、何が正しいかが判断基準になっている組織
【前提】組織の方針や目標、規律やルールが共有できている