従業員の安全・衛生

労働安全衛生教育の実施

■ 労働安全衛生に関する教育研修
法定教育 雇入れ時、特別教育、危険・有害業務従事時等の教育を実施しています。
法定を上回る教育 法定の教育に加え、次のような教育を実施しています。
  • 有資格者育成教育(衛生管理者、産業カウンセラー等)
  • 管理監督者教育(新任拠点長教育、課長クラス以上への安全管理者選任時研修等)
  • 危険体感・社内講習会、小グループ活動(労働災害事例の展開等)
  • JCO資料館研修・外部講習(救命・救急、飲酒運転防止等)

体験型研修施設における教育

当社グループでは、2010年から愛媛県新居浜市に体験型研修施設(王子館)を設け運用を行っています。王子館は、「危険体感ゾーン」と「設備技能養成ゾーン」で構成され、「危険体感ゾーン」では、作業者自らが日常作業に潜む危険性の疑似体験を通じて、労働安全や労働衛生に対する感受性を高めること、一方の「設備技能養成ゾーン」では、現場の実機やカットモデル等に作業者が実際に触れ操作することによって、設備や装置に強いオペレーターを育てることを目的としています。2つのゾーンでは館長および専任講師陣に加え、現場の管理・監督者、ベテラン社員から成る任命講師陣により教育が行われています。2013年から王子館員が事業場に出張して行う出張危険体感講習も実施しており、受講者の拡大を図っています。また、事業場単位で王子館の施設を利用し、自職場のリスク評価に基づいた独自のプログラムによる安全教育を展開しています。
また、2023年9月からフィリピンのコーラルベイニッケル(CBNC)で王子館を参考にしたSafetySkills and Training Center(SSTC) で危険体感訓練を開講、フィリピン人従業員計100名が受講しています。

■ 王子館利用および出張講座の受講者数(2023年末)
王子館利用者 21,790人
内訳 国内グループ 17,261人
協力会社 4,416人
海外拠点 113人
出張講座受講者 9,736人
合計 31,526人

外部とのコミュニケーションなど

当社では日本鉱業協会や協豊会※の安全衛生委員会などに参加し、法改正情報や対応手法の入手、工場相互訪問による良好事例の展開などにより、最新の安全衛生技術の導入や安全衛生レベルの向上を図っています。
また外部のコンサルタントを活用して、当社グループの主要な事業場における安全文化診断を実施し、安全環境部がその結果を事業場に示し、ディスカッションを行い安全への取り組みについて改善を図っています。

協豊会:トヨタ自動車(株)の協力企業200社以上で構成されています