資源事業
長い年月、地中奥深くの地層に眠っていた貴重な天然資源を、人の手で“金属”という価値に変えていく。その第一歩となるのが、資源事業です。住友金属鉱山は、日本国内最大の金鉱山となった菱刈鉱山の開発をはじめ、グローバルに優良鉱源を求め、鉱山開発・操業のプロフェッショナルとして数多くの探鉱プロジェクトを推進しています。
30万トン
銅の権益
銅鉱山権益を保有している場所は南米に5ヶ所、北米に1ヶ所、オーストラリアに1ヶ所。30万トン達成に向けて新たな権益獲得にも取組中です。
鉱山技術と探鉱技術の蓄積
鉱山では、技術者のスキルと知識レベルが鉱山の安定操業、操業改善に影響します。SMMグループは、国内の自社鉱山である菱刈鉱山を鉱山技術者の育成拠点としても活用しつつ、海外のマイナー出資鉱山にも技術者を派遣して、探鉱・鉱山開発・操業の技術と知識を備えた人材を育成しています。
パートナーとの強固な信頼関係
SMMグループは、鉱山権益の保有にあたり、単に出資するだけではなく、別子銅山開発以降、深化・発展させてきた鉱山技術をもとに、人材の派遣や技術協力などを通じて鉱山の安定操業や操業改善に資することで、パートナーから高い信頼を得ています。このような活動を通じて構築された信頼関係を基盤として、新たな優良開発案件への参画や権益獲得の機会が得られており、さらなる成長・企業価値の向上につながっています。
地域社会との共存
ステークホルダーとの対話を行ないながら、地域社会のニーズや関心ごとに耳を傾け、地域社会と調和した鉱山開発や鉱山運営に努めています。水資源をはじめとする地域社会のニーズとのコンフリクトの回避、鉱山坑排水の処理、粉じんの低減、尾鉱堆積場の安全管理など責任ある環境管理を行ない、環境保全への貢献に努めています。
精度の高い採算性評価技術
金属価格が変動しても収益を確保できるよう、鉱山の権益を取得するにあたり、厳格な出資基準を設けて採算性の評価を厳しく行なっています。この採算性評価の基礎技術である埋蔵量や投資額の算定、その他のリスクなどについて、永年にわたって積み上げてきた膨大な鉱山に関する情報を活用することで精度の高い評価が可能となっています。この高い精度での評価結果に基づく採算性評価は、権益獲得に伴う財務的なリスクを最小限に抑えることにつながり、基礎素材の原料を安定供給するための基盤となっています。
菱刈鉱山は鹿児島空港から車で約50分、自然豊かな緑に囲まれた鹿児島県北部にあります。
1985年の出鉱開始以来248.2トン(2020年3月末現在)の金を産出しました。
かつては日本国内にも多くの金鉱山が存在していましたが、今日では商業ベースで大規模な操業が行われている国内の金鉱山は、菱刈のみとなっています。
1985年の出鉱開始以来248.2トン(2020年3月末現在)の金を産出しました。
かつては日本国内にも多くの金鉱山が存在していましたが、今日では商業ベースで大規模な操業が行われている国内の金鉱山は、菱刈のみとなっています。
- 日本一の産金量
- 世界トップクラスの金含有量
- 坑道の長さは総長100キロメートル以上
菱刈鉱山は鹿児島空港から車で約50分、自然豊かな緑に囲まれた鹿児島県北部にあります。
1985年の出鉱開始以来248.2トン(2020年3月末現在)の金を産出しました。
かつては日本国内にも多くの金鉱山が存在していましたが、今日では商業ベースで大規模な操業が行われている国内の金鉱山は、菱刈のみとなっています。
1985年の出鉱開始以来248.2トン(2020年3月末現在)の金を産出しました。
かつては日本国内にも多くの金鉱山が存在していましたが、今日では商業ベースで大規模な操業が行われている国内の金鉱山は、菱刈のみとなっています。
- 日本一の産金量
- 世界トップクラスの金含有量
- 坑道の長さは総長100キロメートル以上
製錬事業
世界トップクラスの製錬技術で、鉱物から高品質な金属を生みだす。それが住友金属鉱山の製錬事業。インフラから電子材料までのあらゆる分野で活躍する銅や、ステンレスや特殊鋼に加工されるニッケル、宝飾分野に加え、エレクトロニクスの素材としても使われる金など、社会を支える金属を私たちは供給し続けています。
トップクラス
ニッケル生産量
フィリピンの工場と国内工場が連携して、世界トップクラスのコスト競争力をもつ非鉄金属を製錬しています。「規模」「質」共に世界トップ5を目指しております。
世界トップクラスの製錬技術、
生産管理技術、環境保全技術を確立
生産管理技術、環境保全技術を確立
南米・オーストラリア・東南アジアなどの鉱山からの銅原料と菱刈鉱山の金鉱石を製錬し、電気銅や金を生産しています。
日本で唯一の電気ニッケル/
電気コバルト生産拠点
電気コバルト生産拠点
電気ニッケル、電気コバルト、硫酸ニッケルなどを生産しています。ニッケル工場で採用されているMCLE法(※)は、優れた工業生産技術として高い評価を受けており、世界的にも有数の生産効率を実現しています。
HPAL技術を用いた
低品位ニッケル鉱石の活用
低品位ニッケル鉱石の活用
HPAL:High Pressure Acid Leach(高圧硫酸浸出)
これまで回収が難しいとされていた、低品位の酸化鉱からニッケルを回収する技術です。当社は世界に先駆け、商業ベースでの実用化に成功しました。THPAL とCBNC にて、低品位の酸化鉱を高温高圧状態の硫酸と安定的に反応させることにより、高品位のニッケル原料を生産しています。
これまで回収が難しいとされていた、低品位の酸化鉱からニッケルを回収する技術です。当社は世界に先駆け、商業ベースでの実用化に成功しました。THPAL とCBNC にて、低品位の酸化鉱を高温高圧状態の硫酸と安定的に反応させることにより、高品位のニッケル原料を生産しています。
MCLE:Matte Chlorine Leach
Electrowinning
Electrowinning
マット塩素浸出電解採取の略
当社ニッケル工場で採用されている製造プロセスで、ニッケルマットおよびMSを塩素に溶解し、その塩化ニッケルの溶液から直接メタルを電解採取する方法です。他の製法と比較し、コスト競争力が高いですが操業技術が難しく、類似した技術で商業化している生産者は当社以外には世界で2社しかありません。
当社ニッケル工場で採用されている製造プロセスで、ニッケルマットおよびMSを塩素に溶解し、その塩化ニッケルの溶液から直接メタルを電解採取する方法です。他の製法と比較し、コスト競争力が高いですが操業技術が難しく、類似した技術で商業化している生産者は当社以外には世界で2社しかありません。
材料事業
現代社会をあらゆる面で支えている金属材料技術。最先端の電子機器に使われる部品や低炭素社会実現のカギとなる二次電池など、世の中で使われるさまざまな製品に、当社が作り出す高度な機能性・半導体材料が活用されています。金属に新しい価値を与え、暮らしの進化を支えていく。それが住友金属鉱山の材料事業です。
1万トン/月
電池材料
車載向け電池正極材の生産能力を1万t/月体制確立を目指します。
コア技術を活かした製品展開
当社のコア技術を活かした収益力のある製品ポートフォリオを構築しており、
需要が高まる環境・エネルギー関連、情報通信分野の製品に注力しています。
需要が高まる環境・エネルギー関連、情報通信分野の製品に注力しています。
-
A
車載モーター用
磁石材料
希土類ボンド磁石 - B 自動車触媒
-
C
二次電池正極材
水酸化ニッケル -
D
二次電池正極材
ニッケル酸リチウム -
E
ウィンドウ用
熱線遮蔽材料
機能性インク
-
F
光通信
アイソレーター -
G
モニター用
ドライバーIC
銅ポリイミド基板 -
H
積層セラミック
コンデンサー用
ニッケル粉・
ニッケルペースト -
I
スマートフォン用
SAWフィルター
LT/LN - J プリント配線板
-
K
太陽電池用材料
ターゲット材
(IWO)
- L 軽量気泡コンクリート
- M 潤滑剤
- N 石油精製触媒