2017年3月から「製錬大学」を開講しました。これは、金属系の新入社員を対象とした新しい教育プログラムです。今回受講したのは2016年度に入社した社員であり、配属後にしばらく現場で経験を積んだ後に改めてOFF-JTの場で学び、現場のものづくりと理論を紐づけ、課題解決力を身につけることを目的としています。
最近、大学での非鉄金属系の教育では、冶金プロセス学の講義時間が減少し、実際の製錬のものづくりを理論的に学ぶ機会が少なくなっています。また、当社の金属部門でもマテリアル系(旧冶金系)専攻以外の新入社員が増加し、入社後に専門知識を学ぶ場を設けることが人材育成の課題となっていました。
今回の「製錬大学」は、新居浜研究所の研究員や各工場の課長などが講師になって週2回のペースで開講。受講者からは「現場によるものづくりの違いを学び、大きな財産になった」といった声が聞かれ、専門的な知識を習得するとともに製錬技術者としての姿勢を学ぶ貴重な機会となりました。今後も「製錬大学」を継続して開講し、当社が培ってきた技術を受け継ぐ製錬技術者の育成に力を注いでいきます。