社会に寄り添い
信頼されることで、
400年の歴史が紡がれた。

住友金属鉱山の起源は1590年。粗銅から銀を分離する“南蛮吹き”の技術を完成させたことに遡ります。我々が日本の上場企業の中で二番目に長期にわたり永続し、今なお発展を続けることができるのか。それは、未来を見据える目を持っていたからだと考えます。目先の利益にとらわれることなく、社会に寄り添い、その期待と使命に応える。400年を越える歴史はこうした姿勢によって紡がれたものなのです。

すべての事業は、社会・国家のためになるものでなくてはならない。これが、私たちの根底にある理念です。資源開発の事業は場所を選ぶことができません。自然環境に配慮し、地域の人々に信頼されなければ事業を継続することはできないのです。当社の発展を支えた別子銅山における植林の取り組みは、その姿勢を象徴するものです。製錬燃料用の木々伐採、煙害によって荒れ果てた別子銅山を「旧の青々とした姿にして、之を大自然に返さねばならない。」と大造林計画に着手。多い年には250万本もの植林を行い、別子銅山は本来の姿を取り戻すことができました。「ヤマ」から頂いた恵を「山」に返す理念は国内外の資源開発拠点にも脈々と引き継がれています。理念を貫き、挑戦を続けた結果が、揺るがぬ信頼へと繋がっていく……。事業のパートナーである世界の資源メジャー各社から「住友と仕事がしたい。」と言っていただけていることは、その証明だと考えています。

画像01 画像02

可能性に満ちた
資源・素材の世界で
唯一無二の輝きを。

かつて、非鉄金属業界は斜陽産業であると言われていました。しかし、テクノロジーの進化による革新的な製品の数々は、世界的な鉱物資源需要の拡大をもたらしました。さらに、最先端技術を駆使した機能性材料には、社会が抱える課題を解決する期待が寄せられています。私たちの事業は更なる拡大の可能性を持っていると言っていいでしょう。

可能性にあふれる市場にあって、私たちは「世界の非鉄リーダー」となることを長期ビジョンに掲げています。「資源メジャーに比肩する規模」を備え、資源・製錬・材料の3事業を手掛ける「世界でも唯一無二の価値」を発揮し、すべての社員がいきいきと働いている……。現在は、そうした未来を実現するための準備を進めているところです。資源事業ではチリの「ケブラダ・ブランカ2プロジェクト」をはじめ、海外での権益取得・開発プロジェクトが活発ですし、製錬事業においては次期のニッケル新プロジェクトの探索を強化しており、材料事業では電池材料の生産増強に取り組んでいます。資源に乏しい日本という国から、世界的な資源メジャーに伍する存在になる。住友金属鉱山で活躍するすべての人材が、その夢の実現に向かって、技術の研鑽に努め、グローバルな舞台で挑戦を続けています。

画像03 画像04

正解のない問題に
チーム一丸で
答えを見出していく。

住友金属鉱山は少数精鋭の会社です。これから入社してくる皆さんは責任ある仕事を任され、ビジョンの実現を牽引していく存在になるでしょう。ただし、私たちの仕事は、手掛けてすぐに成果が出るものではありません。5年、10年、時にはそれ以上の時間を要するスケールの大きな仕事です。

私たちが守り、次世代へ継承しなければならないことは、自らの使命を自覚し、最善を尽くすこと。志を共にする仲間と、切磋琢磨して、正解のない問題に答えを見出していくこと。そして、後輩や私たちの「想い」に共感し、共に働く志ある若者に向けて、しっかりと「想い」をつないでいくことです。一人ひとりが強い「想い」を持ち、考え、行動し、挑み、それがつながることで、想像もできないような価値を生み出すことができるはずです。先輩からの「想い」を受け継ぐこと。そして、自らの「想い」を後の世代につないでいくこと。それが花開いた時、心から自らの仕事を誇りに思えるようになるはずです。

社会と真摯に向き合い、あるべき未来を創り出す。皆さんが住友金属鉱山の一員として、可能性を大いに発揮してくれることを期待しています。

画像05 画像06