
宍戸 亮治
DX推進部
2020年入社 商学部卒
革新
目的は、
あるべき姿の実現。
導入するだけで
プロジェクトは終わらない。
システムは目的じゃない。
『あるべき姿』を
実現するためのものだ。
あらゆるビジネスにおいて、ITは必要不可欠な手段となっている。コンサルタントやSIerをはじめ、多様な道の中から、事業会社のIT職を選んだ宍戸。その根底には、譲れないひとつの想いがあったという。
「決め手となったのは、システムのユーザ-とできるだけ近い距離で、直接対話をしながら、その課題を解決できること。ただシステムを手がけるだけでなく、価値にこだわりたかったんです。事業の課題をもとに解決策を考える上流工程からプロジェクトに関わり、システムの選定・仕様の決定、実際の開発まで、幅広い経験ができそうなことも、大きな魅力でしたね。」
現在、彼が所属するのはDX推進部。そのミッションは、ITを駆使して、社内のビジネスを革新することだ。システムの構築・管理・運用はあくまで手段。彼らが目的と手段をはき違えることは決してない。
「『あるべき姿』を実現する上で、現状との間にどのようなギャップ(問題)があるのか。その差を埋めるためにクリアすべき課題を何なのか。課題解決に向けたクリティカルな施策はどのようなものか。ITにおける基本的な考え方ではありますが、先輩方の背中を見ながら、そうした意識がより強くなっていると感じます。」

本質を見極める。
だからこそ、
鵜呑みにはしない。
DX推進部では、社内課題の解決を目的に、複数のプロジェクトが並走している。入社から3年。先輩社員が担うプロジェクトをサポートしながら、成長してきた宍戸は、大きな役割を任されることになった。「ドキュメント管理クラウドソリューション」を導入する。5千人もの社員が使用する、重大なプロジェクトメンバーに抜擢されたのだ。
「リーダーを務める上司の指導を受けながら、プロジェクトの全体設計や、スケジュール設定、基盤の移行作業、ユーザーへの利用方法の教育など、さまざまな業務を任されています。現場や本社で活躍する5千人のデータ管理を効率化する。ユーザーとのやりとりでフロントに立つ機会も多く、忙しくもやりがいのある毎日を過ごしています。」
住友金属鉱山は、複数の事業を展開し、多様な人材が活躍する企業だ。だからこそ、ひとつのシステムを導入し、「全体最適」と「個別最適」を両立させることが非常に難しい。ある部門では使いやすい機能が、他部門では歓迎されないといったケースも頻繁に生じることになる。
「現場のユーザーから寄せられる声は貴重なものですし、現場の人にとって使いやすいものをつくりたいとも考えています。しかし、その『問題意識』にばかり目を奪われると、本来の『あるべき姿』や『本質的な問題』を見失わせることもあるんです。一人ひとりの話を真摯に聞きながらも、鵜吞みにはしない。価値を生み出すためには、ある意味で批判的な視点を持つことも大事なんです。」


IT×住友金属鉱山。
可能性は、
無限に広がっている。
住友金属鉱山は、少数精鋭の会社だ。一人ひとりに大きな裁量が与えられ、挑戦を後押しする。その風土は、IT部門においても何ら変わることはない。
「5千人が利用する。さらには、これまでに蓄積した膨大なデータを移行させなければならない。こうした大きなプロジェクトに参画できていることを誇りに思っています。まだまだ未熟な面は否めませんが、今、直面する困難を乗り越えて、確かな価値を創造したいと思っているんです。このミッションを完遂できた時には、もう一段階上のステージに登ることができるような気がしていますね。」
多忙な日々の中でも、宍戸は自らの成長と夢を明確に見据えている。住友金属鉱山には、さまざまな現場が存在し、そこには、熟練の技術や知見が価値を生み出している。そこにITの可能性を掛け合わせることができれば、その輝きはさらに増していくことになる。
「現場で活躍するユーザーの業務に深く入り込んで、ビジネスモデルそのものを大きく変革する。『DX』という観点から見れば、今後、そうした取り組みが生まれていくことも考えられます。今はまだ知識も経験も不足していますが、いつかは世界の現場を支えていける、真のIT屋になりたいと思っています。」

ある1日のスケジュール
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7:50出社。コーヒーブレイクしながら、メールをチェック。
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8:00始業。1日のスケジュールの確認。
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9:00プロジェクト定例ミーティング。
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10:00ITベンダーとの定例ミーティング。
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11:00プロジェクト資料のまとめ。
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12:00昼休み。
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13:00プロジェクト内ミーティング。
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14:00システムの試作レビュー。
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15:00ユーザーからの問い合わせ対応。
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16:00メール対応、1日のレビューなど。
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17:00退勤。
休日の過ごし方

学生時代のサークル活動の延長で、今も登山を楽しんでいます。先日は、槍ヶ岳に登ってきました。あらかじめ綿密な計画を立てておいても、実際に登ってみると天候や体調、地盤のコンディションなど予測不可能な困難に見舞われる……。登山と今の仕事はどこか似ています。リフレッシュにはなっていないのかもしれませんが(笑)。